第0回の宿題、収入源リストを手元に置いてください。
今日は、そこに並んだ「?」を消していく回です。
なぜ仕分けがそんなに大事なのか。
箱を間違えると、使う書類、計算のルール、税額まで、ぜんぶ連鎖してズレるからです。
白状すると、私も間違えたことがあります。
雇われ仕事でもらったお金を、雑所得の箱に入れてしまったんです。
本当の席は、給与所得でした。
箱をひとつ間違えただけで、あとから訂正の手続きが必要になりました。
今日の45分で、その転び方を先回りして消しておきましょう。
リストの項目をひとつ選んで、上から順に質問をぶつけてください。
質問1 それは、雇われて働いた対価ですか?
→ はい:給与所得で確定です。時給・日給・月給で払われ、勤め先の指示で働くお金はすべてここ。アルバイトでも、副業でも、源泉徴収されていなくても、雇用契約なら給与です。
質問2 それは、モノや権利を"売った"利益ですか?
→ はい:譲渡所得です。株、土地建物など。ただし家具や洋服といった生活用品を売ったお金には、そもそも税金がかかりません(1個30万円を超える貴金属などは例外)。
質問3 それは、続けている商売のもうけですか?
→ はい・帳簿もつけている:事業所得へ。
→ はい・でも帳簿はまだ:雑所得からスタート。
→ 貸している不動産の家賃:不動産所得という専用の箱があります。
3つの質問をすり抜けたら、だいたい雑所得の箱です。
雑所得は"その他ぜんぶ"を受け止める、いちばん広い箱なんです。
よく使う6つの箱を、「入るもの/間違えやすいもの/載る書類」の3点セットで見ていきます。
見分けの軸は「契約」です。
雇用契約なら給与、業務委託や請負なら事業・雑。
働いた中身が同じでも、契約が違えば箱が変わります。
軸は「貸す」と「売る」。
同じ建物でも、家賃は不動産所得、売却益は譲渡所得です。
私はこの区別を、税務署への電話で教わるまで曖昧なままにしていました。
同じ建物の話なのに、箱は別。
知ってしまえば一言で済むことほど、独学では抜け落ちます。
軸は「帳簿と継続性」。
プレ編P2でお話しした昇格ルートの復習です。
帳簿をつけて保存していれば事業所得に近づき、なければ雑所得から始まります。
第0回の相関図に、今日の6つの箱を重ねます。
| 箱 | 通り道 |
|---|---|
| 給与 | 源泉徴収票 → 第一表 |
| 事業 | 決算書 → 第一表 |
| 不動産 | 決算書(不動産用)→ 第一表 |
| 雑 | 収支のメモ・帳簿 → 第一表 |
| 配当 | 年間取引報告書 → 第一表 or 第三表 |
| 譲渡(株・土地建物) | 報告書・計算明細書 → 第三表 |
「第一表に直行する箱」と「別館(第三表)を経由する箱」。
この2グループが見えたら、今日の講義は合格です。
肩ならしのクイズを5問。箱の名前を当ててください。
答え合わせ
クイズが終わったら本番です。
第0回のリストの「?」に3つの質問をぶつけて、箱の名前を書き込んでいってください。
どうしても決めきれないものは「?」のままで大丈夫。
そこから先は、あなたの登山口のコース(A~D)で個別に拾います。
次回・第2回は「地雷マップ」。
仕分けができた今だからこそ効いてくる、"後から直せない選択"の一覧です。