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🗺️ 目次
はじめての確定申告 遭難しない登山地図 ベースキャンプ 第1回

所得の仕分け・・・収入を正しい箱に入れる

位置づけベースキャンプ第1回(全員共通)
狙い自分の収入を10の箱のどれに入れるか、自力で判定できるようになる
所要時間約45分(講義30分+演習15分)
持ち物第0回の宿題(収入源リスト)
宿題リストの「?」を消す

はじめに・・・仕分けを間違えると、地図ごとズレる

第0回の宿題、収入源リストを手元に置いてください。
今日は、そこに並んだ「?」を消していく回です。

なぜ仕分けがそんなに大事なのか。
箱を間違えると、使う書類、計算のルール、税額まで、ぜんぶ連鎖してズレるからです。

白状すると、私も間違えたことがあります。
雇われ仕事でもらったお金を、雑所得の箱に入れてしまったんです。
本当の席は、給与所得でした。

箱をひとつ間違えただけで、あとから訂正の手続きが必要になりました。
今日の45分で、その転び方を先回りして消しておきましょう。


講義1:仕分けは「3つの質問」で決まる

リストの項目をひとつ選んで、上から順に質問をぶつけてください。

質問1 それは、雇われて働いた対価ですか?
→ はい:給与所得で確定です。時給・日給・月給で払われ、勤め先の指示で働くお金はすべてここ。アルバイトでも、副業でも、源泉徴収されていなくても、雇用契約なら給与です。

質問2 それは、モノや権利を"売った"利益ですか?
→ はい:譲渡所得です。株、土地建物など。ただし家具や洋服といった生活用品を売ったお金には、そもそも税金がかかりません(1個30万円を超える貴金属などは例外)。

質問3 それは、続けている商売のもうけですか?
→ はい・帳簿もつけている:事業所得へ。
→ はい・でも帳簿はまだ:雑所得からスタート。
→ 貸している不動産の家賃:不動産所得という専用の箱があります。

3つの質問をすり抜けたら、だいたい雑所得の箱です。
雑所得は"その他ぜんぶ"を受け止める、いちばん広い箱なんです。


講義2:6つの箱の図鑑

よく使う6つの箱を、「入るもの/間違えやすいもの/載る書類」の3点セットで見ていきます。

給与所得の箱

事業所得の箱

不動産所得の箱

譲渡所得の箱

配当所得の箱

雑所得の箱


講義3:迷いやすいペア、3番勝負

ペアA 給与 vs 雑・事業

見分けの軸は「契約」です。
雇用契約なら給与、業務委託や請負なら事業・雑。
働いた中身が同じでも、契約が違えば箱が変わります。

ペアB 不動産 vs 譲渡

軸は「貸す」と「売る」。
同じ建物でも、家賃は不動産所得、売却益は譲渡所得です。

私はこの区別を、税務署への電話で教わるまで曖昧なままにしていました。
同じ建物の話なのに、箱は別。
知ってしまえば一言で済むことほど、独学では抜け落ちます。

ペアC 事業 vs 雑

軸は「帳簿と継続性」。
プレ編P2でお話しした昇格ルートの復習です。
帳簿をつけて保存していれば事業所得に近づき、なければ雑所得から始まります。


講義4:「どの書類に載るか」で覚え直す

第0回の相関図に、今日の6つの箱を重ねます。

通り道
給与源泉徴収票 → 第一表
事業決算書 → 第一表
不動産決算書(不動産用)→ 第一表
収支のメモ・帳簿 → 第一表
配当年間取引報告書 → 第一表 or 第三表
譲渡(株・土地建物)報告書・計算明細書 → 第三表

「第一表に直行する箱」と「別館(第三表)を経由する箱」。
この2グループが見えたら、今日の講義は合格です。


✍️ 演習(15分):仕分けクイズ+「?」消し

肩ならしのクイズを5問。箱の名前を当ててください。

  1. 会社員のAさん、週末にコンビニでアルバイト
  2. Bさん、ハンドメイド作品をネット販売(帳簿なし・始めて半年)
  3. Cさん、相続したアパートの家賃。そして同じアパートを売った利益
  4. Dさん、使わなくなった冷蔵庫をフリマアプリで売却
  5. Eさん、暗号資産を売って出た利益

答え合わせ

  1. 給与所得・・・雇用契約だから。副業でも給与
  2. 雑所得・・・帳簿をつけ始めた日から、事業への道が開きます
  3. 家賃は不動産所得、売却益は譲渡所得・・・貸すと売るで箱が違う
  4. 課税されません・・・生活用品の売却は非課税
  5. 雑所得・・・暗号資産は原則ここ

クイズが終わったら本番です。
第0回のリストの「?」に3つの質問をぶつけて、箱の名前を書き込んでいってください。

どうしても決めきれないものは「?」のままで大丈夫。
そこから先は、あなたの登山口のコース(A~D)で個別に拾います。


📌 今日のまとめ


📝 宿題(1つだけ)

収入源リストの「?」を、3つの質問で1つでも多く消す

次回・第2回は「地雷マップ」。
仕分けができた今だからこそ効いてくる、"後から直せない選択"の一覧です。

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※この教材は一般的な税制の解説であり、個別の税務相談ではありません。制度は年分によって変わります。具体的な判断は、税務署(国税相談専用ダイヤル 0570-00-5901)または税理士にご確認ください。本文は令和7年分の制度(作成時点:令和8年8月)に基づいています。
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