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🗺️ 目次
はじめての確定申告 遭難しない登山地図 ベースキャンプ 第0回

全体地図・・・確定申告の正体を1枚でつかむ

位置づけベースキャンプ第0回(全員共通・講座本編のいちばん最初)
狙い申告の正体を1枚の地図でつかみ、「自分がどの書類を使う人か」まで見えるようにする
所要時間約30分(講義20分+演習10分)
宿題自分の収入源を全部書き出す

はじめに・・・なぜ計算ではなく「地図」から始めるのか

この講座は、計算のやり方からも、書類の書き方からも始めません。
地図から始めます。

山で遭難する原因のほとんどは、道の険しさではなく「現在地がわからなくなること」だそうです。
確定申告もまったく同じ。
つまずく人の多くは、計算ができないのではなく、いま自分がどの書類の、どの箱の話をしているのかを見失っています。

逆に言えば、地図さえ頭に入れば、迷子の8割は起きません。
今日はその地図を、3枚に分けてお渡しします。


講義1:確定申告の正体(地図の前提)

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得を自分で集計し、税金の額を確定させて国へ報告する手続きです。

覚えておく前提は3つだけ。

  1. 課税されるのは「収入」ではなく「所得」・・・所得=収入から経費を引いた残り。売上1,000万円でも経費900万円なら、所得は100万円
  2. 所得は種類ごとに"別々の箱"で計算する・・・給与は給与の箱、家賃は不動産の箱。箱ごとに計算ルールが違う
  3. 最後に箱の中身を1枚の紙に合流させる・・・その合流地点が「第一表」

この3つが、これから見るすべての地図の土台になります。


講義2:所得は10種類の箱(1枚目の地図)

税金の世界には、所得の箱が10個あります。
全部覚える必要はありません。「10個あるんだな」と眺めるだけで大丈夫です。

  1. 利子所得・・・預金の利息など。ほとんど天引きで完結
  2. 配当所得・・・株の配当金
  3. 不動産所得・・・アパートや駐車場の賃料
  4. 事業所得・・・本業として営む商売のもうけ
  5. 給与所得・・・勤め先からの給料・ボーナス
  6. 退職所得・・・退職金
  7. 山林所得・・・山の木を売ったとき。出番はまれ
  8. 譲渡所得・・・モノを売った利益。株・不動産の売却はここ
  9. 一時所得・・・懸賞金、保険の一時金など
  10. 雑所得・・・どの箱にも入らないもの。副業・年金・暗号資産など

この講座でよく登場するのは、3・4・5・8と、2・10の6つ。
自分の収入がどの箱に入るかの仕分け方は、次の第1回でじっくりやります。


講義3:書類の相関図(2枚目の地図・この回の心臓部)

確定申告の書類は多く見えますが、役割で並べると1本の川になります。

【1年間のお金の記録】 ├ 事業の収支 ────→ 青色申告決算書 または 収支内訳書 ├ 家賃の収支 ────→ 決算書(不動産所得用) ├ 給与 ──────→ 源泉徴収票(勤め先が作成) ├ 株・配当 ─────→ 年間取引報告書(証券会社が作成) └ 土地建物の売却 ──→ 譲渡所得の計算明細書 ↓ ↓ (総合課税の所得) (分離課税の所得) ↓ ↓ 第一表+第二表 ←───── 第三表 (全所得の合流点・本体) (分離課税の別館) 損失が翌年に残る年だけ → 第四表(赤字の記録係)

各書類の役割は、ひとことずつで十分です。

「別館(第三表)がある」「赤字の年だけ第四表が出てくる」。
この2つを知っているだけで、初見の書類に出会ったときの動揺がまるで違います。


講義4:4つの登山口、それぞれの持ち物(3枚目の地図)

同じ山でも、登山口によって持ち物が変わります。

登山口主に使う書類
開業した人青色申告決算書(または収支内訳書)+第一表・第二表
副業の人第一表・第二表(手元に源泉徴収票と収支メモ)
株を始めた人第一表・第二表。申告する年は第三表+年間取引報告書
相続して売った人第一表・第二表+第三表+譲渡所得の計算明細書

自分の行にマーカーを引いてください。
この講座の残りの回は、その持ち物の使い方を1つずつ覚えていく構成です。


✍️ 演習(10分):収入源の書き出しワーク

紙とペン、またはスマホのメモを用意してください。

  1. 去年1年間を思い出して、お金が入ってきた"出どころ"を全部書き出す(金額は書かなくてOK)
  2. それぞれの横に、10個の箱のどれに入りそうか、鉛筆で仮置きしてみる
  3. わからないものは「?」のままで大丈夫。第1回で一緒に仕分けます

書き出しの例:

「?」が多くても、まったく問題ありません。
出どころを漏れなく書き出せたことのほうが、10倍大事です。


📌 今日のまとめ


📝 宿題(1つだけ)

演習の続き:自分の収入源を全部書き出して、次回まで手元に置いておく

次回・第1回は「所得の仕分け」。
今日書き出したリストの「?」を、一緒に箱へ入れていきます。

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※この教材は一般的な税制の解説であり、個別の税務相談ではありません。制度は年分によって変わります。具体的な判断は、税務署(国税相談専用ダイヤル 0570-00-5901)または税理士にご確認ください。本文は令和7年分の制度(作成時点:令和8年8月)に基づいています。
#はじめての確定申告 #遭難しない登山地図