AIに作ってもらったプロジェクトのフォルダを開くと、知らない名前のファイルとフォルダがずらり。どれが本体で、どれが設定で、どれが触ってはいけないものか、見分けがつかない。とりあえず全部そっとしておく・・・それでは、自分の事務所なのに、自分の机がどれか分からない状態です。
この講のゴールは、初めて見るプロジェクトでも、フォルダの一覧から「だいたいの間取り」を読み取れるようになることです。
事務所にたとえます。
どんな会社の事務所にも、だいたい同じ設備があります。仕事をする作業机。書類や道具をしまう備品棚。大事なものを入れる金庫。来客に見せる掲示板。プロジェクトのフォルダも、この4種類で読めます。
もう1つ、読み取りの大事なコツがあります。"自分で書いたものか、自動で作られたものか"の区別です。備品棚(node_modulesなど)や、変換後の完成品置き場(distやbuildという名前が多い)は、道具が自動で作り直すフォルダです。事務所で言えば、業者さんが定期的に丸ごと入れ替えていく棚。ここに私物を置いてはいけない理由は、後の「やってはいけないこと」で話します。
名前と場所には、意味があります。世界中の開発者が長年かけて「だいたいこの名前ならこの役割」という相場を作ってきたからで、AIもその相場に沿って作ります。だから、知らないプロジェクトでも読めるのです。
自分のプロジェクトのフォルダを開いてください。自分の一枚しかない人は、ファイルが数個でも構いません。それも立派な、小さな事務所です。
紙に、フォルダとファイルの一覧を書き写します。そして各行の横に、さっきの4分類・・・作業机/備品棚/金庫/掲示板のどれかを書く。分からないものは「?」でよい。
書けたら、「?」だけをAIに聞いてください。全部を丸投げするのではなく、自分で仕分けてから残りを聞く。この順番だと、答えが頭に残ります。
最後に1つ。金庫に当たるファイルがあったかどうか、確認してください。あった人は、その名前を覚えておいてください。第8講と第14講で、その金庫の点検をやります。
そのまま貼って使えます。
自動生成されるフォルダを、手で編集すること。
事故はこう起きます。動きを直したくて検索したら、node_modules の中に該当のコードが見つかった。そこを書き換えたら、直った。数週間後、部品の入れ直し(更新や再インストール)が走った瞬間、直したはずの箇所が消えて、元の不具合が戻ってくる。業者さんが棚を丸ごと入れ替えたからです。しかも本人には直した記憶があるので、「前は動いていたのに」と、原因のない場所を探し続けることになります。
直すべきは、入れ替えられない場所・・・作業机の側です。自動生成のフォルダの中に答えを見つけたときは、「ここを直接直さずに、自分のコード側で対処する方法」をAIに聞いてください。