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心情読解プログラム

キット04:導入読み上げ原稿+展開・まとめ対話例台本(全7時間分)


第1部:導入読み上げ原稿(各時5分)


第1時『ごんぎつね』導入原稿

「みなさん、誰かに“ありがとう”を伝えたかったのに、うまく伝わらなかったことってありますか?
例えば、手伝ってあげたのに気づいてもらえなかったり、勇気を出して声をかけたのに相手が怒ってしまったり。

今日の物語『ごんぎつね』は、いたずら好きのキツネが人を困らせてしまったあと、“なんとか償いたい”と思う場面から始まります。でも、その気持ちは相手にちゃんと届くでしょうか。
ごんの心を、みんなで一緒にのぞいてみましょう。」


第2時『大造じいさんとガン』導入原稿

「みなさんには“ライバル”と呼べる人はいますか? 勉強や運動で『あの人には負けたくない!』と思う相手です。
でも時には、その人を『すごいな、かなわないな』と尊敬する気持ちになることもありませんか?

今日読む『大造じいさんとガン』には、そんな不思議な気持ちの変化が出てきます。長年戦ってきた猟師と、一羽の賢いガン。敵どうしなのに、ある瞬間に心が動きます。
なぜそんな気持ちになったのか、一緒に考えてみましょう。」


第3時『注文の多い料理店』導入原稿

「山や森に探検に行ったことのある人? 最初はワクワクしていたのに、だんだん心細くなったり怖くなったりしたことはありますか?
明るいうちは楽しいけど、夕方になると急に不安になる・・・そんな経験、きっとあると思います。

今日の物語『注文の多い料理店』に登場する二人の紳士も、最初は自信満々で冒険を楽しんでいました。けれど、進むうちに次々と“注文”が増えていきます。
彼らの気持ちはどう変わっていったのでしょう。ワクワクから恐怖へ移っていく心の流れを、一緒に追いかけましょう。」


第4時『雪女』導入原稿

「みなさんは友だちや家族と“約束”をしたことがありますか? ちゃんと守れたときはどんな気持ちでしたか? 守れなかったときは?

今日読む『雪女』は、少し怖くて、でも人間らしい気持ちが描かれているお話です。ある男が雪女と出会い、“このことは誰にも言うな”と約束をします。
長い年月がたち、その約束が破られたとき、雪女はどうしたでしょうか。信じたい心と裏切られた悲しみ。私たちも想像しながら読んでいきましょう。」


第5時『走れメロス』(前半)導入原稿

「みんなは、大切な友だちに“全部を任せるよ”って言ったことはありますか? 逆に、友だちから“君を信じてるよ”って言われたら、どんな気持ちになりますか?

今日の物語『走れメロス』は、友情と信頼が大きなテーマです。主人公メロスは、王に捕らえられたとき、友だちを人質にしてまで約束をします。
なぜそんな選択をしたのでしょうか。メロスの心を一緒に考えていきましょう。」


第6時『走れメロス』(後半)導入原稿

「みなさんは途中で『もう無理だ・・・』と思ったけれど、最後までやりぬいた経験はありますか? マラソンを走りきったり、苦手な練習を続けたり・・・。

物語の後半で、メロスは命をかけて走り続けます。何度も『もうだめだ』と思いながら、また立ち上がります。
なぜメロスはあきらめなかったのでしょうか。そして、友と再会したとき、二人はどんな気持ちだったのでしょうか。一緒に考えていきましょう。」


第7時 まとめ導入原稿

「これまでにいろいろな物語を読んできましたね。
- ごん:伝えたい気持ちが伝わらなかった
- 大造じいさん:敵への敬意
- 紳士たち:恐怖
- 雪女:信じたい心と裏切り
- メロス:友情と信頼

どの人物の気持ちに、一番心を動かされましたか? 今日はそれを振り返って、自分ならどうするかを考えていきます。
物語を読むことは、人の心を想像する練習です。最後に、自分の生活に結びつけて考えてみましょう。」


第2部:展開・まとめ対話例台本(各時:展開30分+まとめ10分)

※「学習者」の発言は反応の一例です。実際の答えを受け止めながら進めてください。


第1時『ごんぎつね』

展開(30分)

指導者:「それでは、ごんが栗を届ける場面を読みましょう。」
(学習者音読)
指導者:「兵十の気持ちはどうだったかな?」
学習者:「最初はうれしそう。でも・・・ごんだと気づかなくて怒った。」
指導者:「そうだね。じゃあ、ごんの気持ちは?」
学習者:「喜んでもらえると思ったのに、伝わらなかった。」
→ 板書に整理。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「ごんの気持ちは兵十に伝わったと思う?伝わらなかった?」
数名発表後、指導者のまとめ:「ごんの気持ちは届かなかったかもしれない。でも“伝えたい”という思いは確かにあった。ここが大切だね。」


第2時『大造じいさんとガン』

展開(30分)

音読。
指導者:「大造じいさんは残雪を撃てば勝ちだったのに、なぜ撃たなかったのだろう?」
学習者の意見 → 「かわいそうだから」「すごいと思ったから」。
指導者:「大造じいさんの心に“敬意”が生まれたんだね。」
→ 板書。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「敵なのに尊敬する・・・そんなこともある。みんなもライバルにそんな気持ちを持ったことがある?」
学習者が発表 → 「運動会で負けたけどすごいと思った」。
指導者のまとめ:「相手の気持ちを考えることは、自分を成長させることにもつながるね。」


第3時『注文の多い料理店』

展開(30分)

音読。
指導者:「注文が増えていくと、紳士たちの気持ちはどう変わった?」
学習者:「最初は自信満々 → 少し不安 → だんだん怖い」
指導者:「心の変化を“流れ”で見るとよく分かるね。」
→ 板書。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「みんなは、不安や恐怖を感じたときどうする?立ち止まる?進む?」
学習者数名が発表。
指導者のまとめ:「恐怖は人を止めることもあるし、気をつけさせる力にもなる。紳士たちの心を想像して、自分の経験ともつなげてみよう。」


第4時『雪女』

展開(30分)

音読。
指導者:「男はなぜ約束を破ってしまったのかな?」
学習者:「忘れちゃったから」「奥さんを信じすぎたから」。
指導者:「雪女はなぜ去ったの?」
学習者:「裏切られて悲しかった」「怒ったから」。
→ 板書。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「約束を守ることと、守れなかったときの相手の気持ち。みんなならどうする?」
数名発表。
指導者のまとめ:「約束には人と人をつなぐ力がある。雪女の気持ちを想像すると、その大切さが分かるね。」


第5時『走れメロス』(前半)

展開(30分)

音読(王に捕らえられる場面)。
指導者:「なぜメロスは友を人質にしたんだろう?」
学習者:「信頼していたから」「自分を試すため」。
指導者:「セリヌンティウスはどんな気持ちだった?」
学習者:「怖いけど信じていた。」
→ 板書。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「友情って何だろう?信じるってどういうこと?」
学習者の意見 → 指導者のまとめ:「人を信じる勇気、信じてもらえるうれしさ。この物語はそこから始まっているんだね。」


第6時『走れメロス』(後半)

展開(30分)

音読(走る場面〜再会)。
指導者:「なぜメロスは走り続けられたの?」
学習者:「友を裏切れないから」「信じられていたから」。
指導者:「二人が再会したときの気持ちは?」
学習者:「うれしい」「信じ合えてよかった」。
→ 板書。ワークシート記入。

まとめ(10分)

指導者:「メロスとセリヌンティウスの友情を、自分の友達との関係に当てはめるとどう思う?」
学習者発表。
指導者のまとめ:「友情や信頼は、人を最後まで動かす力になるんだね。」


第7時 まとめ

展開(30分)

指導者:「5つの物語の登場人物の心情を振り返ろう。」
板書に並べる(ごん・大造じいさん・紳士・雪女・メロス)。
発問:「一番心を動かされた人物は誰?なぜ?」
学習者:ワークシート記入 → 発表。

まとめ(10分)

指導者のまとめ:「物語を読むことは、人の心を想像すること。その力は、友だちや家族と過ごすときにも大切です。これからも、本を読むときに“この人はどんな気持ちかな”と考えてみましょう。」


著者:秋元進吾

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