基本12分野(1〜128)+事業3分野(129〜164)の統合版です。
別冊「場面別台本集」と、A3一枚の「全体マップ」がこの帳面の索引になります。
例え話は「わかりやすくするため」の道具ではありません。
正確には「読み手のすでに持っている記憶を借りて、こちらの言いたいことを"体感"に変換する」道具です。
だから題材の条件はひとつだけ、"説明しなくても情景が浮かぶこと"。
3つめが一番大事です。「桜のようにパッと咲いて」は見た目の比喩(ひゆ・たとえ)にすぎませんが、
「桜は冬の寒さに一定期間さらされないと咲かない(休眠打破)」は構造の比喩になります。
構造が重なると、聞き手は自分で結論にたどり着いてくれます。
同じ題材から、正反対の教訓が引き出せます。これは矛盾ではなく武器です。
だから本帳では、1題材につき視点の違う教訓を複数並べています。
使うときは"言いたい結論を先に決めて、それに合う切り口だけを採る"のが正解です。
題材から結論を探すと、話がぼやけます。
事業編は同業の読者には深く刺さりますが、外の読者には説明が要ります。
使う前に「この読者はこの現場を知っているか」を確認してください。
知らない読者には、基本編の題材で同じ教訓を語るほうが伝わります(巻末2の索引が対応表になります)。
なお第15章は向きが逆で、「AIという題材」ではなく「AIを暮らしのもので説明するための例え」を集めています。
台所は「見えない工程が結果を決める」場所です。
段取り、待ち時間、火加減。ビジネスの下準備や習慣化の話と相性が抜群です。
「小さく続けるか、まとめて苦しむか」という構造がそのまま出ます。
習慣化・負債・先送りの話に強い章です。
「小さな異常」と「土台」の話に強い章です。
経営、健康、家計など、構造の話をしたいときに使えます。
自分ではどうにもならないもの、周期があるもの、時間が必要なもの。
「制御できないことへの向き合い方」を語るときの定番です。
育成、成長速度、手の出しすぎ。人材育成と自己成長の話の宝庫です。
相手が自分の思い通りにならない、という前提を共有できる題材です。
マネジメント、教育、顧客との関係に効きます。
全員が自分の身体で経験しているぶん、いちばん反論されにくい題材です。
「目的地に向かう」構造そのものが、目標達成の話と重なります。
運転する人・電車に乗る人、どちらにも通じるのが強みです。
数字と感情の両方が絡むので、投資や家計の話に直結します。
「できなかったことができるようになる瞬間」を全員が持っています。
学習曲線やブレイクスルーの説明に最適です。
読み手が「あるある」と感じやすい分、共感の入口として強い章です。
雑談の入口や、記事の書き出しに使いやすい題材を集めました。
現場仕事は「見えない下地」「段取り」「養生」の宝庫です。
職人さん本人に語るときは"あるある"として、
一般読者に語るときは"プロの世界の知恵"として使えます。
投資教育コンテンツの本丸です。
ここは"相場を知らない読者にも伝わる言い換え"をセットで載せます。
逆に、暮らしの題材(潮の満ち引き、レジの行列、保険)を相場の説明に使う逆方向も有効です。
AI活用支援の説明用です。
相手はAIに詳しくない人が多いので、"AIを暮らしの題材で例える"方向で作ってあります。
つまりこの章は「AIという題材」ではなく「AIを説明するための例え」の章です。
例え話は"結論を先に決めてから"選ぶ、と冒頭に書きました。
その練習用に、代表的な題材の裏返しを並べておきます。
| 題材 | 順の教訓 | 逆の教訓 |
|---|---|---|
| 圧力鍋 | 集中投下は短期で結果を出す | 圧をかけすぎると事故になる |
| 雑草 | しつこさ、生命力の象徴 | 放置すると全部を覆い尽くす |
| 剪定 | 削ることで実がなる | 切りすぎると木が枯れる |
| 冬眠 | 止まるのも戦略 | 蓄えなしの停止はただの遭難 |
| 遠回りの道 | 空いている道が結局早い | 単なる迷走を正当化する言い訳にもなる |
| 定跡・型 | 型があるから応用できる | 型に縛られて新しい手が指せない |
| 貯金箱 | 出しにくさが貯める | 必要なときに使えないなら意味がない |
| 支柱 | 弱いうちは支えが要る | 支え続けると自立しない |
| 大掃除 | 行事にすれば必ずやる | 行事にした結果、それ以外はやらない |
同じ題材で両方を語れるようになると、
「一般論としてはこう言われますが、逆の見方もできます」という展開が作れます。
これは記事の中盤で読者の注意を引き戻すのに効きます。
言いたいことが先にあるとき、この表から題材を探してください。
番号のうしろに ◆ が付いているものは事業編(129〜164)の題材です。