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車のカリキュラム / 第3講 メーカーの地図・日本編 / 図解③

日本8社の地図 ・・・ 得意分野は、出発点で決まっている

左から順に、何屋さんだったか → 何が得意か → どんな人に選ばれているか → 持ち続けるときどうか。横に読むと1社が分かり、縦に読むと8社を比べられます。
店に行く前に印刷して持って行ってください。営業の方の説明が、この表のどこの話なのかが分かります。
メーカー創業年/一言
出発点もともと何屋さんか
得意なこと力を入れてきた場所
よく選ばれている人使い方との相性
維持の傾向持ち続けるときの目安
知っておきたい影都合の悪い話も
1937トヨタ外さない優等生
織機(布を織る機械)。豊田自動織機の自動車部から独立
ハイブリッドと全方位。HV・PHEV・EV・FCVを同時に進める。つくり方(生産方式)そのものが強み
初めての1台/長く乗る人/家族の送迎など止まると困る使い方/法人
部品も整備先も多く相見積もりが取りやすい。下取りが強い。ただし買うときも高め
2009〜10年に北米中心の大規模リコール問題
1948ホンダ技術で驚かせたい
オートバイ。いまも二輪で世界最大級
エンジンと空間の使い方。床下に燃料タンクを置く設計で室内が広い。軽(N-BOX)が主力
実用と走りの両方が欲しい人/軽で広さを最優先したい人
販売網は広い。独自の機構は整備先が限られることがある
近年は他社との連携を模索。単独路線の負担が指摘される
1933日産新しい動力を先に出す
自動車専業の老舗。ダットサンの流れ
電動化の先行。2010年のリーフは量産EVの先駆け。発電はエンジン、駆動はモーターのe-POWER
静かな走りが好きな人/電動車を試したい人
電動系を扱える工場は増加中。中古は駆動用電池の状態確認が要
経営の混乱と立て直しを何度も経験。技術と経営は分けて見る
1920マツダ少数派でも自分の道
コルクの加工会社。三輪トラックを経て乗用車へ
走りの気持ちよさとデザイン。ロータリーエンジン。乗用車ディーゼルを続けている数少ない会社
運転そのものが好きな人/高速・長距離が多い人
ディーゼルは燃料代が安い。短距離ばかりだと不得意な面も
規模が小さく、単独では投資体力に限りがある
1953スバル安全と直進安定に全振り
航空機(中島飛行機の流れ)
水平対向エンジン+四輪駆動。重心が低く安定。運転支援のアイサイト
雪国・山道/高速の移動が多い人/安全装備を最優先する人
燃費は特別良くない。四駆はタイヤ4本の状態をそろえる必要がある
2010年代後半に完成検査の手続き問題が公表された
1920スズキ軽く、安く、むだがない
織機。のち二輪、そして軽自動車へ
小さく軽く作る技術。軽と小型車。インド市場で圧倒的な存在
維持費を抑えたい人/街乗り中心/初めての1台
部品が安く、燃料代も抑えやすい。家計への負担が軽い
2010年代に燃費測定の手続き問題。長距離・高速主体には非力なことも
1907ダイハツ軽自動車の専門店
発動機の製造。現在はトヨタの完全子会社
軽の作り込み。低い床、大きな開口など毎日の使いやすさの工夫
軽で日常の足をまかないたい人/乗り降りのしやすさが要る人
部品の流通が多く維持しやすい。整備先も多い
2023年に認証手続きの不正が公表され、生産が停止した
1917三菱悪路と、電動四駆
造船・重工業。三菱造船がA型を製作
四輪駆動とPHEV。アウトランダーPHEVなど。車から電気を取り出せる機能
アウトドア/雪道/停電時の電源としても使いたい人
中古は割安なことがある。販売店の数は他社より少なめ
リコール隠し(2000年代)と燃費試験の不正(2016年)

🔗 会社どうしのつながり(資本の地図)

トヨタを中心とした一群

  • ダイハツ(完全子会社)
  • スバル(約2割を出資・相互に持ち合い)
  • マツダ・スズキ(資本提携)
部品や車の相互供給がある。同じ中身の車が別の名前で売られる背景

日産と三菱

  • 日産が三菱自動車の筆頭株主
  • 海外メーカーを含む連合の一部
軽自動車を共同で開発してきた経緯がある

独立系

  • ホンダ(資本のうえでは独立)
  • 分野ごとに他社と提携
近年は連携の模索が続いており、形は変わりうる

💡 この表のいちばんの使いどころ

同じ大きさ・同じ価格帯の車を3台まで絞ったあとに、この表を開いてください。カタログの数字では並ばない差・・・整備先の多さ、下取りの強さ、使い方との相性・・・が、最後のひと押しになります。逆に、この表から選び始めるのは順番が違います。

⚠️ 影の欄を置いた理由

どの会社にも都合の悪い出来事があります。隠せば紹介文としては読みやすくなりますが、何百万円を出す人の役には立ちません。起きたことを知ったうえで、いまの1台を自分の目で見る。それが目利きです。

出典:各社の公式企業サイト(沿革・会社概要)ほか。創業年は自動車事業の起点となる年の代表値。資本関係は執筆時点のおおまかな形で、比率や枠組みは変わります。細部は公開後に確認します。 車のカリキュラム 図解③ / © 2026 秋元進吾
この図解はA3横(420×297mm)の1枚ものです。スマホでは画面の幅に合わせて縮めて表示しています。「原寸で見る」で拡大、印刷とPDFはA3横のままです。